資格・検定の書き方|履歴書・進路報告書にパソコン関連の実績を記載する方法

なぜパソコンやタイピングの検定を記載すべき?

履歴書や進路報告書に「どう書けばいいか分からない」という声をよく聞きます。 この記事では、毎パソやプログラミング検定など、パソコン関連の資格を正しく記載する方法を、具体例付きで解説します。

最近では、高校受験や進路希望調査の中に「資格・検定」欄が設けられています。
ここにパソコンやタイピングの検定を記載することで、「学習意欲」「努力の継続力」「ICTスキル」をアピールできます。

特に、毎日パソコン入力コンクール(毎パソ)や、日本語ワープロ検定、プログラミング検定、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)などは、 全国的に認知度が高く、進路書類にも安心して記載できます。

どんな検定・大会が記載できる?

  • 毎日パソコン入力コンクール(毎パソ)
  • タイピング技能検定イータイピング・マスター
  • プログラミング検定(Scratch・Pythonなど)
  • MOS(Word・Excelなど)
  • 日本情報処理検定・ワープロ検定
  • 日商PC検定
  • P検(ICTプロフィシエンシー)

これらの多くは、文部科学省後援・全国大会ありなどの公的評価があるものが多く、 「資格・検定等」の欄に書くことができます。

書類ごとの記載例

書類 記入欄 記載例 ポイント
高校進路の実績報告書 資格・検定 毎日パソコン入力コンクール 第25回6月大会 英文1級(全国大会出場 正式名称で記載/大会回・部門・級・実績を入れる
履歴書 免許・資格 ジュニア・プログラミング検定 Scratch部門 2級(合格) 合否・級を明記/略称は避ける
調査書・内申資料 文化・芸術・競技等 タイピング大会「毎日パソコン入力コンクール」参加・上位入賞 活動名+実績/主催団体名を脚注や本文に
自己PR欄 自由記述 正しいホームポジションの習得と練習を継続し、入力精度と速度を向上。第25回大会で全国大会出場権を獲得。 “何を身につけたか”を一文で

記載する際の注意点

略称(例:毎パソ)は使わず、正式名称で書く
主催団体名まで書くとより信頼性が高い(例:一般社団法人 日本パソコン能力検定委員会)
入賞・出場などの実績は明確に(例:全国大会出場・コンクール3位など)
検定の場合は「級・段・合格」と正確に記載

毎パソ(毎日パソコン入力コンクール)の書き方例

用途 記載例
調査書 文部科学省後援 毎日パソコン入力コンクール 和文1級
自己PR 和文を1分間に120文字入力でき、正解率は100%です。
履歴書など 毎日パソコン入力コンクール 和文中学生部門にて、1級(手書き文字の約3倍速度の「習熟レベル」)の認定を受けました。

※ 主催:一般社団法人 日本パソコン能力検定委員会。略称(毎パソ)のみの記載は避け、正式名称を用いるのが安全です。

プログラミング・MOSなどの記載例

1. ジュニア・プログラミング検定(サーティファイ主催)

基本の書き方:
株式会社サーティファイ主催 ジュニア・プログラミング検定 Scratch部門シルバー級(2級)合格
※主催:株式会社サーティファイ情報処理能力認定委員会
自己PR欄での活用例:
Scratchを用いたプログラミング学習を通じて、論理的思考力と問題解決力を身につけました。 条件分岐やループ処理を活用したゲーム制作に挑戦し、試行錯誤を重ねながら完成させる力を培いました。

2. MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)

正しい書き方のポイント:
  • 正式名称「Microsoft Office Specialist」を使用(英語またはカタカナ表記どちらでも可)
  • 略称「MOS」でも問題ありませんが、正式名称の方がより丁寧な印象です
  • ソフトの科目(Word、Excelなど)は英語で表記
  • 取得バージョン(例:2019、365など)を必ず記載
  • レベル(Expert、Masterなど)はバージョンの後に英語で記入
  • 和暦・西暦は履歴書全体で統一
  • 合格月を入れる場合は「取得」または「合格」で締める
記載例:

記載例 備考
Microsoft Office Specialist Excel 2019 合格 英語正式名称+科目+年+合格
マイクロソフト オフィス スペシャリスト Word 365 合格 カタカナ正式名称も可
MOS PowerPoint 2016 Expert 合格 略称+科目+年+レベル+合格
Microsoft Office Specialist Word 365 取得(2024年7月) 取得年月を括弧書きで示す形式

どの表記を使う場合も、履歴書や調査書の中では統一されたフォーマットで記載することが大切です。

自己PR例:
高校進学後の学習や将来の事務作業に備えて、Word・Excelなどの操作スキルを体系的に学習。
MOS資格の取得を通じて、文書作成や表計算の実務的なスキルを身につけました。

3. 日本情報処理検定

記載例:
日本情報処理検定協会主催 日本語ワープロ検定試験 2級 合格
日本情報処理検定協会主催 情報処理技能検定試験 表計算 3級 合格
この検定の強み:
  • 文部科学省後援
  • 級が細かく分かれ、段階的にチャレンジ可能
  • 学校単位での団体受験が多い

4. P検(ICTプロフィシエンシー検定)

記載例:
P検(ICTプロフィシエンシー検定試験) 3級 合格
※2025年3月まで:ICTプロフィシエンシー検定協会主催
特徴:
  • タイピング・Word・Excel・情報モラルを含む総合的ICTスキル
  • 3級以上は高校・大学入試で活用可能
自己PR例:
P検3級の取得を通じて、タイピング速度の向上だけでなく、 情報セキュリティやネットリテラシーなどの基礎知識を身につけました。

5. 日商PC検定(日本商工会議所主催)

記載例:
日商PC検定試験 文書作成 3級 合格
日商PC検定試験 データ活用 3級 合格
ビジネス寄りの検定として評価が高い:
  • 実務に直結するスキルを証明
  • 履歴書や面接でアピールしやすい

6. タイピング技能検定(イータイピング・マスター)

記載例:
タイピング技能検定イータイピング・マスター2級取得
※運営:イータイピング株式会社
特徴:
  • オンラインで受験可能
  • スコア制で実力が明確に可視化される

📌 複数資格を持っている場合の記載順

原則:
  1. 文部科学省後援など公的評価が高いものを優先
  2. 級が高いもの・新しいものを上に
  3. 分野別(タイピング系/プログラミング系/オフィス系)にまとめる
記載例:

【タイピング・文書作成】
・文部科学省後援 毎日パソコン入力コンクール 和文1級(全国大会出場)
・日本語ワープロ検定試験 2級 合格

【プログラミング】
・ジュニア・プログラミング検定 Scratch部門 2級 合格

【オフィスソフト】
・マイクロソフト オフィス スペシャリスト Word 365 & 2019 合格

書き方のコツ

単に「資格名」だけでなく、どんな力を身につけたかを添えると印象が良くなります。

例: 「タイピング技能を継続的に高め、全国大会出場権を獲得。集中力と継続力を評価されました。」 「プログラミング検定合格により、論理的思考力と問題解決力を培いました。」


まとめ:ICTスキルはこれからの進路で確実に評価される

高校・専門学校・大学では、パソコンやAI・プログラミングの基礎知識を持っていることが入学後の大きな強みになります。
マナカル豊橋駅西校では、毎パソ・プログラミング検定・MOSなど、将来に役立つ資格取得をしっかりサポートしています。

注意

※ここで紹介している記載例や表現方法は一例であり、読みやすさを重視して一部省略しています。

履歴書など、正式な書類に記載する際は、
「令和◯年◯月◯日」などの取得年月日を明記するのが基本です。
なお、学校や提出先によって指定の形式がある場合は、必ず指示に従ってください。